予防接種に対する意識

予防接種に対する意識にフォーカスしてみましょう。

世の中のお母様方の中には、まず予防接種が必要かどうかで
悩むお母様もいらっしゃるのではないでしょうか？

このことだけでも日本って安全で平和な国だなあと思うのです。

なぜって、世界中にはワクチンを受けられなくて感染症が蔓延している国が
たくさんあるからです。
エイズ、結核、マラリアといった世界三大感染症は、
世界149カ国・地域で蔓延し、感染者数は約14億人にのぼり多数の死者が出ていると言われています。
三大感染症の脅威は特にアフリカ地域で深刻です。

日本では定期予防接種を受けることは、以前は義務とされていましたが、
現在の法律では、感染症の発生やまん延を防止するため、
予防接種が必要とされる病気（※Ａ類疾病）について、
国民は予防接種を受けるように努めなければならないとされています（努力義務）。

つまり、接種を受けるかどうかを最終的に決めるのは、
接種を受ける本人又は保護者となります。

予防接種の体制が十分に整い、
多くの感染症が予防されている前提の中で
私たちはその選択権もきちんと獲得しているという訳です。

世の中にはワクチンの功罪を取り沙汰される方もたくさんおられますが
定期接種という機会を権利として得られている中で
何が大切なのかを考えてみるとよいかもしれませんね。

薬剤師として多くのお客様に接してきましたが
病気の治りの早い人は、治療や治療薬に対して感謝の気持ちが多い人だったと思います。
逆に疑いや不満の多い方は、結果も疑いや不満を引き寄せるものになっていたようです。

だから定期接種を受けるなら
副反応や後遺症のことをイメージするのではなく
この接種によって、感染症の危険から守られ
安全に暮らせることへの感謝の気持ちで受けてみるとよいのでは？と思います。

誰もが子どもの健康と明るい未来を描いて社会全体で子育てをしています。
子どもが安心して、すくすく育つ世の中を継続していきたいものですね。

（※Ａ類疾病）
（1）ジフテリア、（2）百日せき、（3）破傷風、（4）急性灰白髄炎（ポリオ）、（5）麻しん、（6）風しん、（7）日本脳炎、（8）結核、（9）Ｈｉｂ（ヒブ）感染症、（10）小児の肺炎球菌感染症、（11）ヒトパピローマウイルス感染症、（12）水痘、（13）Ｂ型肝炎（14）ロタウイルス感染症（＊）
＊令和2年10月1日からロタウイルス感染症の予防接種が定期接種になります。
詳しくは、以下のリンク先をご覧ください。

厚生労働省ホームページ（ロタウイルス感染症）