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  1. 2017.02.03

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第11回ワクチン勉強会

予防接種の基礎知識と水ぼうそうとおたふくかぜ
水ぼうそうもおたふくかぜもよく聞く病気だし、そんなに重い病気じゃないんじゃないの?
今回は藤田保健衛生大学医学部小児科 吉川哲史先生。
「予防接種の基礎知識と水ぼうそうとおたふくかぜについて」をテーマにママ達の不安に答えていただきました。



水ぼうそうやおたふく風邪は軽い病気だから自然感染でかかっておけば大丈夫じゃないの?

丈夫とは言い切れません。
水ぼうそうは高い熱もなく少しブツブツが出る程度のもの、おたふく風邪も少し耳の下が腫れて熱が出るくらい、中には症状がほとんどわからず、かかっていることに気づかない人も少なくないと、確かに症状としてははしかに比べ軽い病気です。しかし、場合によっては重症化し、最悪死に至るケースもあります。
補足説明
水ぼうそうでよくある合併症は、皮膚に傷がつくことでバリア機能の低下が起こり、その部分から細菌が入って化膿したりします。また、病気でステロイド剤を使っていて免疫力の落ちている子どもがかかると重症化し、日本でも年間10人程の患者さんが亡くなっています。さらに、水ぼうそうにかかるとウイルスは一生体に潜みこみ、お年寄りになった時など体の免疫力が落ちると帯状疱疹を発症する可能性もあります。また、おたふく風邪も重症化すると髄膜炎、難聴などを引き起こし、さらには大人になってかかると睾丸炎など重い合併症が起起こすこともあります。身近な病気だと甘くみることなく、危険な面の情報も知っておきましょう。

 



水ぼうそうのワクチンは打ってもかかるんじゃないの?

実際に3~4割程度ワクチン接種後に発症するケースもあります。
ワクチン接種後の水ぼうそうは、症状は軽く発熱はなくブツブツの数も非常に少ないことが一般的ですが、実際に3~4割程度ワクチン接種後に発症するケースもあります。
しかし、水痘ワクチンは2回接種することでその割合は減り、ワクチンの効果は大きくなるというデータもあります。

補足説明
水痘ワクチンは生ワクチン(弱毒化されたワクチン)であるため、接種により水ぼうそうが発症してしまう可能性はゼロではありません。水痘ワクチンは2014年から定期接種となっていますが、それ以降の患者数の減少、合併症の減少、死亡例の減少が明らかで、予防のための水痘ワクチン接種は効果があると言えます。これは、先行している米国のデータを見ても明らかです。
また水痘ワクチンを打っていると帯状疱疹も発症しない可能性が高いことが判ってきました。水痘ワクチンはとても安全なワクチンの一つでもありますが、その分1回では免疫がつきにくいので2回の接種が必要です。子どもが水ぼうそうにかかると働くママも仕事を休まなければなりません。色んな被害の予防のためにもしっかりとワクチンを接種しましょう。



おたふく風邪のワクチンを打つと重い合併症が発生するって聞いたことあるけど…。

おたふく風邪のワクチンを接種すると無菌性髄膜炎を合併することがあります。
しかし、自然におたふく風邪にかかり無菌性髄膜炎を合併することに比べると確率ははるかに低いです。

補足説明
髄膜炎とは、髄膜という脳と脊髄を包む膜にウイルスや細菌による炎症が起きる病気です。主な症状は発熱と頭痛、吐き気が続いたりします。
おたふく風邪にかかった後、頭痛や吐き気が出た時は髄膜炎に感染している可能性があります。おたふくかぜのワクチンも生ワクチンであるがために、免疫を誘導する効果が高いワクチンほど髄膜炎などの副反応を引き起こす頻度が高いというデータもあります。しかし、自然感染による髄膜炎の発症に比べるとその頻度ははるかに少ないです。また、おたふくかぜウイルスによる髄膜炎は、一般的には予後はよく後遺症を残したりすることもありません。どのワクチンでも副反応や合併症が全く出ないものはありません。ワクチンのメリット・デメリットをよく理解し、おたふく風邪の重症化を防ぐために有効なワクチン接種をおすすめします。



吉川哲史先生プロフィール
藤田保健衛生大学 小児科教授
1986年藤田保健衛生大学医学部 卒業 1988年同大学医学博士。1993年米国FDA、visiting fellow(留学)を経て、1995年藤田保健衛生大学小児科 講師、1999年名古屋大学医学部附属病態制御研究施設ウイルス感染研究部門助教授、2002年藤田保健衛生大学医学部小児科助教授に。2010年同学小児科主任教授に就任及び藤田保健衛生大学病院 臨床研修センター長。
代表的なご研究には、①臓器移植後のヘルペスウイルス(特にHHV-6、HHV-7)感染症、HHV-6、HHV-7の中枢神経系合併症についての解析をはじめとしたヘルペスウイルスについての臨床ウイルス研究。②ロタウイルスに関する臨床ウイルス研究。③水痘ワクチンやロタウイルスワクチンに関する臨床研究があります。所属学会は、米国微生物学会、日本小児科学会(理事2014-2016)、日本ウイルス学会(評議員、理事)、小児感染症学会(理事)、小児血液学会、臨床ウイルス学会(幹事)、日本ワクチン学会(理事)、神経感染症学会(評議員)等Member of Scientific Advisory Board in “HHV-6 Foundation”Associate editor of Journal of Medical Virology(2015-)です。


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