年々制度が変わっている予防接種。
今回は福岡歯科大学総合医学講座小児科分野教授 岡田賢司先生。
「予防接種のイマドキの常識」についてママの疑問に答えて頂きました。
ママ達の間では定期接種=受けなくてはいけないもの、任意接種=受けるかどうか自分で決めるもの。と思っている人が多いらしい…でもこれは大間違い!
先生によると正確には「任意接種」は国がオススメしているもの。
「定期接種」は国が特にオススメしているもの。なんだそう。知らなかったー。
専門的には理由はあるのですが、一般的には全くありません。予防接種で防げる病気に優先順位はないので、その予防接種もとても大切なものです。なので、年々「任意」⇒「定期」に認可されるワクチンは増えていますよ。
同時接種も今までの単独接種と安全性は変わりませんので、安心してください。
追加接種を忘れると折角これまでに何度か接種してきた免疫力が充分に定着しないことがあります。
子どもが大きくなるとついつい追加接種を忘れがちですが、母子手帳の予防接種の記録をしっかり確認して、折角の予防接種の効果を半減させないように気をつけてください。
福岡歯科大学総合医学講座小児科学分野教授
小児感染症学、ワクチン学、小児呼吸器を専門とする医学博士であり、日本小児科学会専門医、日本感染症学会指導医、感染症専門医、ICD(Infection Control Doctor)でもある。
雑誌『KIDS-TOKEI』2015年10月掲載記事
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