コガタアカイエカという蚊が日本脳炎ウイルスの媒介となり、人を刺した時にウイルスが体内に入れられ感染します。
刺された人は急な発熱、頭痛、吐き気を起こし、急激に意識が低下し、けいれんや昏睡状態に陥り、命を落とす危険性のある恐ろしい病気です。
また後遺症も残ることも多いと言われています。
ちなみに人から人への感染はありません。
水田や沼地を好みます。日本脳炎ウイルス自体は豚などの動物の体の中で増えます。
コガタアカイエカはそれらの動物の血を吸ってウイルスを持つことになるのです。
患者の多くは関東から西日本地方に多く、日本以外では東南アジア、インド、ネパール、中国、朝鮮半島などで毎年多くの患者が発生しています。
北海道は定期接種の対象外でしたが、海外観光客、住民の移動、海外渡航の可能性を考え、2016年からは定期接種になったほど、全国で予防接種が必要とされています。
生後6か月から13歳までの間に4回接種します。
第1期は生後6か月〜90か月(7歳6か月)、第2期は9歳〜13歳未満です。
ここでは第1期についてお話しします。
第1期は4回のうち3回、日本脳炎ワクチンを接種します。
標準的なスケジュールとしては、初回接種が3歳のときに行うなら6日〜28日ほど間隔をあけて2回目の接種を行います。
3回目の接種は初回から6か月以上(1年経過した時期)で行います。
日本脳炎が多発する地域では、生後6か月を越えれば定期接種として受けることができます。
ただし3歳未満の接種量は標準接種量の半分です。
第1期、最初の2回接種ではウイルスを中和できる免疫(抗体)ができます。
3回目の接種で免疫はさらに高くなります。
しばらくすると免疫は下がってきますが、第2期でまた免疫があがり、その後長く免疫が続くと考えられています。
日本脳炎ワクチンは、多少遅れても大丈夫です。
3回目、4回目は前の分から間があいてしまうため忘れがちですが、また最初から接種し直す必要はありませんので、気づいたら速やかに予防接種を受けてください。
副反応については、1回目の接種は発熱が多く、2回目以降は減りますが、4回目は赤く腫れることが多いようです。
極めてまれですが、アナフィラキシー(重いアレルギー反応)、けいれん、急性散在性脳脊髄炎などの重い副反応が現れることもあります。
持病や発育障害、過去に全身アレルギーやけいれんなどがあった場合は、接種前にかかりつけ医と相談してから受けましょう。
日本脳炎は田や沼地にいる
コガタアカイエカが原因
ワクチン接種は4回打って
免疫を強くする
感染し発病すると後遺症が
残ることが多い
寒い地方でも海外から流入の
可能性があるため
定期接種になってる