水疱瘡(みずぼうそう)ほど、呼び名の多いものが他にあるでしょうか。
「水痘(すいとう)」や、医学名称では「水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)」とも呼ばれています。
ここではわかりやすく「水ぼうそう」と書きます。
これらは初感染した場合はそう呼ばれます。
水ぼうそうの症状は目に見えるものです。
皮膚のあるところなら、どこでも現れます。頭皮にもできるのが特徴です。
発熱はもとより、小さな赤いポツポツが皮膚のあちこちに現れます。
やがて水ぶくれとなり、膿を持ち出し、かさぶたとなって症状が治ります。
発疹からかさぶたで落ちるまでの期間は早く7〜10日程です。
患者さんの唾液や鼻水、そして水疱のなかにウイルスがあり、それが空気感染や飛沫感染、接触感染で感染します。
潜伏期間は約2週間なので、水ぼうそうの患者さんは約2週間前に他の水ぼうそう患者さんあるいは帯状疱疹の患者さんと接触している可能性があります。
皮膚の水ぼうそうが全て完全にかさぶたになるまでは感染力があります。
ですので、患者さんは保育園や幼稚園など人が多く集まる場所には行かないでください。
免疫の弱いお子さんが重症化すると小脳炎を引き起こすなど、命にかかわることもあります。
ワクチン接種をしても水ぼうそうにはかかることもあります。
ですが、接種をすることで症状が軽く済み、合併症の頻度を下げることができます。
最近の調査では1回のワクチンを接種することで77%発症率が減少し、2回接種で94%水ぼうそうにかかるリスクを減らすことができます。
ですので、1回みずぼうそうのワクチン接種だけでは不十分です。
2回接種するよう、定期接種の時期を見逃さないようにしてください。
1歳になったら1回目を早めに打ちましょう。
2回目は、1回目から6〜12か月間隔をあけておこないましょう。
現在は定期接種の年齢(1歳以上3歳未満)から外れたお子さんでも水ぼうそうになることが増えています。
定期接種の対象から外れても2回ワクチン接種を受けることで免疫が高まりますので、「周りで水ぼうそうが流行っているな」と感じたら、早めにお医者様に相談しましょう。
病気が治った後も高齢になったり免疫力が下がったりすると再びそのウイルスが活動し、発疹が出ます。
それは「水痘(すいとう)」の冠が外され、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」あるいは「ヘルペス」と呼ばれます。
初期のウイルスが神経の中に残り、体内で暴走できる日を待っているのです。
ただし、全身ではなく残っていた部位の片側だけ帯状に広がります。
可愛い暴走ではなく入院治療が必要になることもあります。
水ぼうそうは一度かかると
神経に残り、高齢になると
再び発症する
水ぼうそうは定期接種が
2回あるので見逃さないで
免疫力の弱い子が感染すると
重症あるいは命の危険が