麻疹(ましん)・風疹(ふうしん)はウイルスを吸い込むことで感染します。
しかも麻疹は空気感染、飛沫感染、接触感染「3トラップ」。風疹は飛沫感染です。
麻疹は発熱、せき、鼻汁などの風邪のような症状、目やにや目の充血に続き、39℃以上の高熱と全身に発しんが広がります。
風疹は発熱や発疹、リンパ節の腫れが起こり、子どもの頃は比較的軽い症状で済みますが、後が怖い感染症です。
麻疹は体育館やコンサート会場など、広い会場であっても患者さんが同じ場所にいるだけで感染してしまいます。
また咳やくしゃみ、会話の時に飛び散る飛沫を吸い込んでも感染します。
飛沫が飛ぶ範囲は1〜2m。
麻疹の潜伏期間は7〜18日ですので、すぐに症状が現れるものではありません。
麻疹は発病する前日から解熱後2日を経過するまでは周りの人に感染させる可能性があります。
風疹も会話の時の飛び散る飛沫を吸い込んで感染します。
潜伏期間は麻疹よりも長く、14〜23日です。
風疹は発疹が現れる前の1週間〜後位1週間は周りの人に感染させる可能性があります。
麻疹は肺炎や中耳炎、下痢などを引き起こすこともありますが、1000人に1人の割合で脳炎になることもあります。
また麻疹が治って数年〜10年程度経ってから亜急性硬化性全脳炎になることもあります。
この病気になると死亡します。
最近はカフェに限らず、様々なスポットやイベント会場でお子さん連れが増えました。
常に抱っこが必要なほど小さな赤ちゃんを連れたママも映画館やコンサート会場にも来場していらっしゃいます。
一緒に楽しんだ後でお子さんだけが辛い目に遭わないためにも、事前に麻疹、風疹ワクチンは済ませておきましょう。
妊娠中に風疹ウイルスに感染すると出生した赤ちゃんが先天性風疹症候群になります。
ここでは乳幼児に対してのワクチン接種を勧めるページですが、
大切なことですので、多くのママに理解していただくために「先天性風疹症候群」と妊娠前の予防接種についてご紹介します。
妊娠初期の女性が風疹ウイルスに感染すると、胎児にも感染し、出生した赤ちゃんが重い病気を発症することがあります。
それが「先天性風疹症候群」と呼ばれるものです。
主な症状は生まれつきの心臓病、白内障、難聴、発育発達の遅れなど様々です。
風疹の流行している時期に感染しやすく、また感染しているかどうかは抗体検査で知ることができます。
風疹の感染源はママだけではありません。
30〜50代の男性は子どもの頃、風疹の定期接種を受ける機会がなかったため、抗体が作られていません。
そのためパパが風疹にかかった場合も胎児に大きな影響を及ぼします。
妊娠する前にはパパママ二人で抗体検査を受け、抗体がないことがわかれば予防接種を受けておきましょう。
抗体検査は自治体が負担し、無料で受けることができます。
また自治体によっては風疹ワクチン接種費用の助成制度が設けてあるところもありますので、お住まいの市区町村にお問い合わせください。
妊活はパパママ揃って抗体検査から始めましょう。
風疹・麻疹は飛沫で感染し、
麻疹は広い場所でも感染する
麻疹にかかって治った後、
10年以内に脳炎で死亡することも
子どもを連れ歩く前に、
ワクチンの予防接種を
風疹は妊娠前に予防!
パパ・ママは抗体検査と
ワクチン接種を!