1歳時に受けるワクチンは大切です。
また、1歳になるまでに受けたワクチンも数が多く、抜けがないか改めて確認が必要です。
「痛がる注射がプレゼントなんて」と思われるかもしれませんが、お子さんの健やかな成長を祝う「七五三」のようなものと考え、受けさせてください。
大きく分けて2つの理由があります。
0歳の間に接種してできるのは「基礎免疫」といい、生後2か月から生後6か月までに3回の接種を行うと、免疫のベースができます。
この得られた基礎免疫をさらに高め、免疫を長く保つようにするために1歳を過ぎてから行うのは「追加接種」といいます。
具体的にはヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンなどです。
生ワクチンとは病気を起こすウイルスを弱体化させたもので、接種したら病気は起こさず、免疫だけをつけられるようにして作られたもの。生ワクチンの種類としては、BCG、麻しん・風しん混合ワクチン、水ぼうそうワクチン、おたふくかぜワクチンがあります。
お母さんからもらった免疫物質(抗体)がまだ頑張っている頃に生ワクチンを打つと、ワクチンの効果が弱くなるといわれています。ですから1歳になるまでは生ワクチンは基本的に接種をせず(※)、不活化ワクチン(病気のもととなる部分を無くした細菌やウイルスの一部)を使います。1歳を過ぎるとその抗体がほぼなくなるので、代わりに頑張る免疫物質(抗体)を作るため生ワクチンを接種するのです。
ただし、免疫力の弱い方は生ワクチンが接種できない場合がありますので、かかりつけ医にご相談ください。
(※)生ワクチンであるロタウイルスワクチン(任意接種)は例外で、生後2か月から打つことができますが、1歳になる頃には打つことはできません。
1歳になる頃には母親から
もらっていた免疫がなくなる
免疫強化のため1歳に
なったら予防接種の追加を
1歳からは生ワクチンの
予防接種が増える
病原性をなくした細菌やウイルスを
使ったものが生ワクチン