生後2か月から予防接種は受けることが出来ますが、出産後は保護者も慌ただしく、必要な予防接種を受けるタイミングを見逃しがちです。
どうすれば、漏れなくスムーズに予防接種が受けられるのでしょうか。
お母さんの胎内にいる頃の赤ちゃんは、多くの細菌やウイルスと出会う心配はありません。
そして生後5〜6か月まではそのお母さんからもらった免疫で守られていますが、成長するにつれ、その免疫は次第に落ちてきます。
そのなくしていく免疫を、ワクチンの予防接種で与えていくことができます。
いわば「保護者からの最初のプレゼント」とも言えます。
喩えるなら、家の中で外部の人と会わずに育ってきた「箱入り娘・箱入り息子」のようなもの。
外に出て行動範囲が広がってくると、経験したことがないトラブルに遭遇することもありますよね。
出会った人がどういう人かわからないまま付き合っていくと、その人に影響されて、悪の道に進んでしまうかもしれません。
大事な箱入り娘や息子をすくすく元気に育てていくために周囲の環境を整え、教育、そして家族の愛情を注いでもらう必要があります。
喩え話が続きますが、周囲の環境は近隣の人と協力しないと綺麗な町を保ち続けることはできません。
教育ではその子の性質によっては身につかないこともあります。
家族の愛情も衣食住やコミュニケーションなども、外側からのアプローチですよね。
それと同じで、ワクチンの予防接種は本人すら手の届かない体の内側を鍛えるものだと考えていただければと思います。
妊婦健診の時にワクチンの予防接種に関するパンフレットをクリニックで貰って予防接種のイメージを掴んでおきましょう。
また出産直後は慌ただしく、予防接種を受けるのを忘れてしまうこともあります。
出産予定日が近づいたら、2か月後に健診と同時にワクチンの予防接種の予約を入れておくことをお勧めします。
生後2か月になったら、なるべく早くワクチン接種をはじめたほうが良いのですが、やみくもに打てるものでもありません。
子どもの年齢に合わせて定期接種と任意接種のワクチンスケジュールを日本小児科学会で組み立てています。
そちらを参考にして始めましょう。
もっとも効率が良いのは、健診に行くタイミングでワクチンの予防接種もしていくことです。
かかりつけ医に相談しながら計画しましょう。
スマホで予防接種スケジュール管理アプリをダウンロードし、リマインダー機能を利用して予定の通知を飛ぶようにすれば忘れることはないでしょう。
妊娠期間中からも使えるものもありますので、先にそうしたツールを準備しておくと良いでしょう。
生後2か月から
ワクチンの予防接種が可能
妊娠中から予防接種のことを
知っておく
健診時に合わせて
ワクチンデビューを
ワクチンスケジュールは
管理しやすいツールを利用